よくある質問② 「どこ(の国)が一番よかった?」
帰国後よく聞かれた質問トップ3の続き
どこ(の国)が一番よかった?
何が美味しかった?
大丈夫だった?
3つ目の「大丈夫だった?」は前に答えたから、今日は1つ目の「どこ(の国)が一番よかった?」について、書いてみよう
16ヶ国、20都市を5週間で周るとなると、平均1都市2日
多いときは4日連続移動(ポーランド、リトアニア、ラトビア、エストニア、ロシア)もあって、どこで何があったかわけがわからなくなりつつも、それでも印象に残っているのは、前回も書いたストックホルムオリンピックスタジアム
ただ、どこが一番よかったかと聞かれて、ストックホルムオリンピックスタジアムと答えると、どうだろう
微妙な空気になるのは、ほぼ間違いない
地味すぎる、、
そもそもストックホルムってどこや、、
その空気を読まず、追い討ちをかけるように、日本人が初めてオリンピックに参加した大会で、とか、団長は嘉納治五郎で、とか、ダークブラウンの煉瓦がすごく美しい、とか、たたみかけたらどうだろう
想像してみよう、その場の空気を
なら、これならどうだ
ベルリンのユダヤ博物館
これもなにやら不穏な空気が漂いそうだ
このユダヤ博物館
ベルリンの空き時間、例のエアビーの部屋からほど近いとグーグルマップが教えてくれて、閉館間際、何の気なしに行ったところ、、
これまでいろんな国の美術館や博物館に行ってきたけど、もう次元が違う
この先々まできっと忘れないであろうインスタレーションがあった
そのインスタレーションは、同じユダヤ人の悲しい歴史を伝えるアウシュビッツすら引き立て役になってしまうほど、心の奥深くに残る
「Shalechet(=落ち葉)」
Menashe Kadishman メナシェ・カディシュマン
1932-2015 Israel
ただモノを展示するのではなく、人の顔を踏ませる、文字通り「体感」させることで、ユダヤ人の歴史を伝える
言葉抜きに体で感じるインスタレーションゆえ、言葉でいくら説明しても伝わらない
ここが、つらい
どこが一番よかった?
ベルリンのユダヤ博物館
これではまったく伝わらないし、話も盛り上がらない
ここはやっぱりルーブル美術館とか、ベルリンの壁とか、アムステルダムの運河とか、そのあたりの(期待通りの)正解を答えるべきなのか
でも、ここでは唯一の正解を書いておこう
どこが一番よかった?
一番よかったのは、ベルリンのユダヤ博物館
ユダヤ博物館、閉館間際だったけど、行ってよかった
— 小林太地 (@taichi923) 2018年6月13日
人の顔を踏ませる、こんな展示今まで見たことない
で、この顔が、重い pic.twitter.com/1IKtIFqyO5